2019.07.16

AI(人工知能)が期待される理由

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AI(artificial intelligence)は、現在第三次ブームとしてIT業界のみならず、様々な業種で注目され期待されています。

AIが期待される理由
そもそもartificial intelligenceを直訳すると「人工知能」となるのですが、この「知能」の解釈が人によって違うようです。
カラスは計算ができるから知能があるという人がいますが、コンピュータならもともと計算は得意です。それでも、作られたプログラムのすべてがAIと呼ばれているわけではないということは、時代によって、コンピュータに期待するレベルが違い、どんどん高度化しているからでしょう。

1956年の「ダートマス会議」で初めてartificial intelligence という言葉が使われたと言われていますが、この頃の第一次AIブームでは、目的の多くがルールやゴールが決まっているチェスや迷路などを解くことでした。すでに、このころからヒトの脳を模したニューロンという理論が研究されていたのは驚きです。しかしながら、計算機の処理能力が追い付かず、1980年代の第二次AIブームは、エキスパートシステムのように、ルールベースを発展させた推論エンジンがもてはやされました。
GPUなど最近になってやっと実用レベルでの計算機の小型化、高速化、低価格化が実現し、ヒトの脳神経系のニューロンを数理モデル化したニューラルネットワークが活用されるようになり、大量のデータを使ったディープラーニングが可能になりました。

基本的には、コンピュータはデジタル処理できるインプットデータに対し、プログラムを作成すればヒトが期待するアウトプットを出すことができます。
かなり以前から数字や文字データについては、BIツールなどによって意思決定を支援することが可能でしたが、ヒトの五感に関する部分は、アナログデータをデジタル化して大量処理することが能力的に無理でした。それが現在では、IT技術の発展により高性能なインフラが整備され、ディープラーニングなどのAI 技術が利用できるようになり、視覚情報などヒトの五感に頼っていた意思決定の部分についても、コンピュータに任せることができるようになりました。

つまり、近年AIに期待が高まってきた理由は、RPAツールだけでは自動化できない業務の意思決定の部分について、ヒトの五感に頼っていた視覚・聴覚などについても、需要予測などの意思決定に活用できる分野が広がったということです。


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