2019.10.02

議事録も自動化の時代へ

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かなり以前から音声入力した人の声をテキスト化する技術はありましたが、認識率が低く修正するぐらいなら最初からキーボード入力した方が速いという状況であまり使われていませんでした。

議事録も自動化の時代へ
しかしながら、AIの発達により、音声のテキスト化による自動処理が現実的に多くの場面で活用される時代になりました。
たとえば、Googleドキュメントを使えば、無料なのに普通の話し言葉でテキスト変換を割と自然に行うことができます。
普通のPC マイクや、スマートフォン等でも手軽に音声入力できることがとても使いやすいです。
ディープラーニングによって、AIがいろいろな話し方を学習し、理解するようになったため、Googleの音声認識はかなり評価が高いようです。

こうなると、業務での自動化に応用したくなるのですが、たとえばGoogleでは、有料ですがCloud Speech-to-Text等のAPIを提供しているため、企業は自前で音声認識ソフトを用意しなくても、様々な業務に組み入れることができます。
これにより自動車のナビのように、RPAのロボットへの指示コマンドを音声にすることなどは、比較的簡単に実現できます。その中でも、現実的に実務で効果が望めるのは、議事録作成の自動化でしょう。
すでに、多くの種類の議事録の自動作成ツールが提供されておりますが、トレンドは以前のような高性能マイクなどの専用機器に頼らず、場所を選ばず手軽で簡単に複数人の会議でもほぼリアルタイムで議事録をテキストで残すことができるクラウドサービスが注目を浴びています。
認識率の高いGoogleのAPIを使って、複数人で話した時にどの人が話した内容なのか話し手を認識して分離するAIの機能や、議事録をサマリしやすくする方法を独自に加えたりするなど独自の付加価値をつけて、比較的安価に提供できるAIの自動議事録サービスなども登場してきています。
このようにグローバル化したテレワークの時代に向けて、多国語での会議も通訳不要で自動翻訳したり、家やサテライトオフィスからでも会議に出席して、プロジェクトの進捗状況などを簡単に文章で表示して確認できるようになります。

議事録の作成が自動化できれば、面倒で議事録を残していなかったような打ち合わせや、商談交渉時の会話など多くの話合いの場のやり取りをテキストログとして残すことができ、それをテキストマイニングすることにより、業務改善や、マーケティング等に活用できるというメリットも享受できます。


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