20190207 日経統合システム主催 RPAセミナー

 2019年2月7日(木) 日経統合システム社主催、弊社イーセクター協賛の「RPA実証実験から本格導入へのステップアップ実践セミナー」をイーセクター恵比寿セミナールームにて開催いたしました。

プログラム内容

①『部門別に眠る業務の種類とRPA化事例のご紹介』(業種別、部門別のRPA適用業務調査報告)    

   株式会社イーセクター  事業企画顧問 信太智秀

②『RPA投資効果の測定と改善対策のご提案』( BPIソリューションによるRPA前後の業務効率化測定)  

   株式会社日経統合システム  ソリューション事業本部 開発グループ  野村 明利

③『RPAによるシステム連携トレンドのご紹介』(OCR,ETLツール連携からITガバナンス対応まで)  

   株式会社イーセクター 営業企画シニアコンサルタント 山田 治典

【アンケート結果】
アンケートQ1
アンケートQ2
アンケートQ3


①『部門別に眠る業務の種類とRPA化事例のご紹介』 (業種別、部門別のRPA適用業務調査報告)
株式会社イーセクター  事業企画顧問 信太智秀

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RPA導入に関し、多くの悩みがあります。どうしてRPA導入に対して否定的な考えが出てくるのでしょうか?
典型的なRPAベンダーの説明によって、RPAは、デジタルレイバーであるロボットがAIや機械学習の技術を使い、ホワイトカラー業務の代行を担って、さまざまなアプリケーションを横断して処理してくれる、という期待があります。しかしながら、AIはまだまだ搭載できておらず、連携できるアプリも限定され、単一の作業レベルだけで、業務全体は自動化できていないという現実があります。

弊社イーセクターでは、Webに公開されているRPAの事例を可能な限り集め、業種別、部門別に分析して、RPAの導入状況を調べました。(P5資料:セミナー参加者には集計資料を配布)
これにより、ほとんどの業種、いろいろな部門でRPAが導入されていることがわかります。
RPA導入後は、数多くの問題点があり、まとめますと現段階では、RPAは利用範囲の限られた業務の限られた範囲に留まっており、業務プロセスの自動化にまでは至っておりません。
一方、その対策として現場主導といわれているRPAですが、Web等の情報でも多く出ている通り、情シス主導に切り替えている例が非常に多いです。現場主導型では、属人的要素が強くリスクが大きいので、企業全体で情シスに旗振りをしてもらい、情シス主導型になってきています。
また、システム連携、セキュリティのために、記録型、テンプレート型のRPAツールの限界を感じ、すでに作成した資産を活かしながら、開発型RPAへ舵を切るお客様が増えてきています。


開発型RPAの適用領域として、たとえば資産管理として固定資産情報、リース資産情報との照合により会計システムへの入力やデータの作成処理など、その他にも、入社手続きや、旅費精算、消耗品・備品管理、ファシリティ管理など、多くの業務がシステム連携に有効です。
事務作業以外にも、IT人材の不足を補うためにシステムからの通知をいくつかの判断をして処理が多数に及ぶ業務や、サーバやネットワーク機器などの情報をきちんと認識して、障害時の復旧作業をする場合など、人が介在するシステム部門の業務にも、開発型RPAが活用されています。
具体的な導入事例としては、開発型のROBOWAREの輸送機器、製造業、データセンターなどがあります。RPAでは苦手と思われていた複雑なシステムの運用業務でも力を発揮しています。

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ロボットを期待通りに動かすためには、フェーズごとの業務プロセスの明確化が必要です。
RPA導入のハードルとして、業務の流れを俯瞰してみることができていないとか、RPAの導入を単一作業の自動化としてとらえている、処理が属人的になっている、効果予測ができないなどがあげられます。こうしたハードルを越えるために、きちんとした業務フローの見直しをして、効果があるフローを作り、その業務フローをもとに本当に効果があるところにRPAを導入することが重要です。

業務プロセス分析は、4つのステップがあります。
現行業務のフロー化では、別部門の人が同じ作業をしていないかを、フローの中で確認します。
重複作業の排除や、集約業務の洗い出しのためにもう一度フローを見直します。
そして新しい業務フローを作成することにより、効果予測ができるため、RPA適用範囲を決められます。
お客様で、業務プロセス分析から実装まで行なった例を具体的にご紹介します。
ロボットに任せる業務範囲を増やし、「活人化」で、人を減らすのではなく、人しかできない価値のある仕事に従事してもらい、やりがいと業績をアップさせることが重要です。



セッション①の講演資料の
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②『RPA投資効果の測定と改善対策のご提案』(BPIソリューションによるRPA前後の業務効率化測定)
株式会社日経統合システム  ソリューション事業本部 開発グループ  野村 明利

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RPAは、2017年ぐらいから、効果が上がっている金融業界や保険業界などの事例が、メディア等で取り上げられるようになりました。昨年2018年には、弊社のようにRPAツールの販売やその導入支援を行なう会社が乱立してきました。企業は、体験版などを通して、特定の業務でロボットがどういうものかが分かってきて、今年は検討段階の結果を踏まえた本格導入フェーズに入っていくようです。
RPAは現場主導でうまくいくのでしょうか?
会社の意思決定者が、RPAのうわさを聞きつけて、手作業が多くRPAをあげたら現場は喜んでくれるだろうと期待して導入する企業が多いようですが、RPAは現場にツールを渡したからそれだけで幸せになれるという技術ではありません。目の前にある作業を自動化しただけでは、エクセルマクロと同様に管理されていないブラックボックスが増えていくだけです。また、導入前に目的を明確にしておかないと、効果もはっきり出せません。

現場にまかせっきりではダメなので、RPAをうまく進めていくには、いろいろな役割の人が意識して進めていく必要があります。
意思決定者は、RPAツールを使うことが目的ではなく、何が目的かを明確にして発信することが重要です。
RPA推進役は、まずどういうことをRPAを使って効率化しようとしているのかについて、第三者的な目線で棚卸を手伝い、場合によってはエクセルなどRPA以外の解決策をアテンドしてあげたりして業務整理することが大切です。
情シス担当は、システム要件を確認し、ガバナンスも確認して、場合によっては既存のシステムがロボットと共存できるように変更します。
RPA作成者は、自分以外の人でもメンテナンスができるように資料を残すことが必要です。
現場担当は、業務手順を可視化することが大切です。
5つの役割は兼務でも大丈夫ですが、RPAについての人材がいない場合、軌道に乗るまでは導入支援する会社のサポートを得ることも有効な方法です。
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我々もRPAを中心にした自動化を取り組んでおり、RPA導入に重要な業務分析もお手伝いしています。
まず、見える化ですが、プロセス改善のツールをRPAコンサル向けに作られたRoboRoid-HIT.sという業務フロー可視化ツールを使って、現行の業務をフローチャートで分かりやすく可視化して、ロボット化すべき業務の改善効果を数値化してご提案をします。(デモにて説明)
現場の業務を可視化するのに、もう一つDojoというツールも使っています。 マニュアル作成の目的のツールなので、キーボードやマウス操作を手順を出力でき、その内容をオートデモやレクチャーモードなどで確認できます。(デモにて説明)
D-Analyzerというプロセスマイニングのツールのサービスも検討中です。
高い効果を求めるのであれば現場を横断して調整していただける役割の人が必要です。そのためにはある程度見える形、標準的な形で書き起こして、改善活動に利用していきましょう。そして、自動化できる根拠となるものを残していきましょう。
弊社では、Doビジュアルという名前で、業務分析のお手伝いをしております。





セッション②の講演資料の
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③『RPAによるシステム連携トレンドのご紹介』(OCR,ETLツール連携からITガバナンス対応まで)
株式会社イーセクター 営業企画シニアコンサルタント 山田 治典

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今RPA導入は、フェーズ1の現場主導から、だんだんそれがシステム連携とか、セキュリティ、ITガバナンス対応のニーズに伴って、情シス主導に移動し始めています。
ソフトウェア開発では、いろんなツールを使ってソースコード管理やセキュリィ管理は当たり前でしたが、RPA開発ではどう変わるのかを考えてみます。従来のRPAは、作る方は“現場の方”で、様々なRPA製品を用いて実行版を作成するので、中身が何をやっているのか、わからない修正しづらいモジュールが出来上がってしまいます。しかも、その中にアドミニ権限がインクルードされてしまっています。
一方、開発型RPAは、作る方はプログラマで、中身はソースコードそのままなので、昔からやっている同じ開発手順が使えます。ドキュメント管理、セキュリティ管理の面で、従来のRDAでの運用は厳しく、またシステム連携に対応するためには、開発型の方が有利です。
実際の開発型RPAの作り方は、 例えば弊社のツールであれば、PHP、Ruby、Java,C#の言語を使用して作成し、パソコン側やネットワーク、OSの部分の制御、基幹系のシステムへはAPIをコールして実行するような形となります。APIコールの部分が、スクラッチで開発するより開発効率が上がります。
簡易記録型のRPAでは単体のパソコン業務の自動化は図れますが、業務アプリや基幹システムとの連動までを考慮した業務全体の自動化を実現するには難しいものがあります。開発型RPAは、様々なシステムと組み合わせた連携ソリューションの適用事例があります。
AI-OCRとETLツールを組み合わせたRPAでは、突合作業がカギなので、データの分解や結合にETLツールを使ってロボットで人の確認作業を最小限にします。
音声認識ツールと組み合わせて、議事録をロボットに作成させる活用方法もあります。
給与計算業務をERPと連携してAIやETLツールを組み込む方法も考えられます。
いろんなロボットを管理するための、統合システム管理やログ監視をするためのロボットも有効です。

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今システム連携の部分で一番ニーズがあるのがOCRです。
OCR連携で一番のネックは、“突合作業の効率化”ですが、RPAを用いてより簡単に行うことも可能です。
また、親会社のCECが開発したSmartSESAME MultiScan!を利用すれば、今ある複合機をスキャナー代わりにして、様々なメーカーのOCRと連携ができます。加えてETLやログ管理システムを組み合わせて、より複雑なシステム連携が可能になります。
つまり、データの流れを入口から出口までセキュアな環境で押さえた上で、様々な業務アプリやツールをRPAで接続してシステム連携を図っていくのですが、異なるシステム同士の接着剤としてロボットを使って自動化するわけです。
ITガバナンス対応としてもっとも重要なことは“特権IDの管理”です。RPAを導入する際に考慮しなければならないのは、アドミニ権限で作成されたロボットに付与した、社内システムへのログインアカウント(特権アクセスID)を如何に管理するか?がとても重要なのです。他にも、ロボットの改ざんや、乗っ取られていないかなどの監視・管理を行うために、ログ監視ツールや改ざん検知ツールの導入も併せて行う必要があります。
こうした管理やインシデント対応は、24時間356日必要なため、人で対応しきれないからこそロボットにやらせるということが、今後情シス主導で考えていかなければならないガバナンス対応です。



セッション③の講演資料の
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上記、セミナーの詳細説明をご希望の方、またはRPA導入をご検討されている方は、セミナー専用お問合せフォームをご利用頂くか、日経統合システム ソリューション事業本部へお気軽にお問合せ下さい。




【関連情報】 2018-09-25 Gartner社主催「IT Sourcing, Precurement & Asset Management Summit 2018」への日経統合システム社のイベント参加報告。
【RPA関連ページ】
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