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今話題の働き方改革として、テレワークの時代がやってきました。
ICTを活用して、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を実現するためには、社内にセキュアなシステムを構築し、業務オペレーションを自動化することが企業や組織に求められます。


サイバー攻撃や内部犯行からシステムを守れなければ、テレワークはかえってリスクを増大させます。
ソフトウェアロボットで業務を効率化し、リモートで制御できるようにしなければ遠隔地でからの業務継続は困難です。
テレワーク実現のために、セキュリティ強化とオペレーション自動化の2つの重要課題について、どのように進めるべきか解説いたします。


テレワークの課題 - その1 - セキュアなシステム構築
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ワークバランス(仕事と生活の調和)の変革を背景に、政府も推進する「テレワーク」の導入を検討する企業が増えています!
テレワーク実現には、下記のようなセキュアなシステムの構築が不可欠です。

  • シンクライアント化され、防御すべき対象が明確になっていること
  • イントラネットとインターネットが確実に分離されていること
  • 認証が確実であること(二要素認証、必要に応じて二経路認証を追加)
  • サイバー攻撃や内部犯行を検知・対応できること
  • 外部からのファイルを無害化して使用できたり、どこでもセキュアに印刷できるなどコンビニエンスであること  …等
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    セキュアなシステムは、テレワークを実施した場合に更に外部からの脅威のリスクが高まることを再認識し、セキュリティ面で万全な備えをすることが必要です。
    そのために、サテライトオフィスや、在宅勤務で使用するPC端末はシンクライアント化されていることが望ましいです。Windowsなど一般的なOSが搭載された端末すべてをサイバー攻撃の脅威から守るのは困難なため、シンクライアント化して中央で集中管理をする方法がリスクを軽減します。
    その際、システム上は、クリティカルな業務をインターネット接続環境から切り離し、インターネットと社内用のイントラネットをネットワーク分離しておくことが肝心です。
    そしてシステムへの接続は、ICカードなどを使っての二要素認証や、場合によっては二経路認証を行なって、許可された人だけがアクセスできように認証を確実にします。
    システム内のあらゆるログは、統合管理され、サイバー攻撃や内部からの犯行を自動的に検知し、対応できる仕組みが必要です。
    また、外部から入手したファイルは無害化した上で使用できるようにし、誰がいつ印刷したのかを把握できるかたちでセキュアに印刷できる仕組みを講じることが大切です。


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    社内の情報システムをセキュアなシステムにして堅牢性を強化することに加え、テレワーク実現には、サテライトオフィスや、自宅など外部からの接続に対してもセキュリティの強化が必要です。
    その実現のため、既存の端末をUSBを挿すだけで手軽にシンクライアント化できる仕組み、社員証などで二要素認証できる仕組み、セキュアにコンビニプリントできる仕組みの3つのポイントをご紹介いたします。

     ① 社外の端末を会社へセキュアに接続

     

    monoPackは、既存の端末にUSBを挿すだけで、シンクライアント化ができ、シンクライアント 導入に関わるコストを抑え、且つセキュリティ面でも安心できます。

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    USBには、設定情報以外は保存されないため、重要データは端末内に残らず、情報漏洩などの セキュリティリスクを軽減できます。また、アンチウイルスソフトの更新など、ローカルに導入し ていたソフトウェアのメンテンンス負荷が軽減できます。
    Windows OSをベースとしない独自開発のOSを利用することにより、起動時間が早いです。

     ② 二要素認証で本人確認

     

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    SmartSESAME PCログオンは、社外でのPCのログオン時に、従来のID・パスワードにもう一段階の認証を加えて二要素認証とすることで、本人以外の第三者がなりすまして、社内へアクセスしてしまうことを未然に防ぎます。これにより、情報漏えいのリスクを軽減します。

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    Active Directory対応の集中管理、またはワークグループ環境下のスタンドアローンにも対応 しております。
    社員証などのICカードや、指紋などの生体認証を使用して本人確認をするためテレワークでも 安心して、ノートPCなどを社内のネットワークへ接続できます。

     ③ コンビニでもセキュアにプリント

     

    SmartSESAME SecurePrint!は、在宅勤務でも、サテライトオフィスでも、場所や時間を選ばず3万店舗のコンビニで簡単に印刷できます。
    オフィスで印刷をする感覚で、グループIDを使ってシンクライアントPCからデータを印刷登録 し、最寄りのコンビニ店舗にて、セキュアに印刷が可能となります。

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    「誰が、いつ、何を、どの店舗で」など万全なセキュリティ対策で、印刷データのアップロードや 印刷ログ管理ができます。また、管理者は個人・グループ単位で情報を把握できます。
    ※全国の「ファミリーマート」「セイコーマート」「ローソン」の約3万店舗 でご利用できます。(一部サービスを利用できない店舗があります)
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    【コンビニプリントで出来ること】

  • 社内・社外(シンクライアント)のPCからコンビニ印刷できる
  • SmartSESAME SecurePrint!でセキュリティを確保
  • 1度の印刷登録で何度も繰り返し印刷可能 ※有効期限はあり
  • 共有アカウントで印刷物を共有できる
  • SmartSESAME SecurePrint!は、企業や組織内でセキュアな環境を構築する際にも、シンクライアント導入後の印字問題や、ネットワーク分離でプリンタが共有できない問題などを解消できます。
    印刷物の混在や取り違いのリスクが回避でき、放置印刷の防止に貢献し、メーカーに依存しないロケーションフリー印刷により業務効率がアップします。


    テレワークの課題 - その2 - 業務のオペレーション自動化
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    テレワークを実現するためには、セキュアなシステム構築に続いて、業務の自動化が必要となります。
    社外での活動が多い営業マン等であれば、テレワークは比較的導入しやすいのかもしれませんが、社内でバックオフィス業務を担当している方 が在宅勤務をする場合は、業務をそのまま社外へ持出し運用することは、リスクも多くコスト面でも非現実的です。
    業務担当者の在宅勤務を可能にするためには、オフィス内で行なう業務を自動化し、リモートから管理できる仕組みが必要です。

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    業務オペレーション自動化の実現には、ROBOWAREによるRPA(Robotic Process Automation)の実施がお勧めです。

    たとえば、あなた自身が業務担当者であると仮定して、自宅からテレワークする場合を例にして見てみましょう。

    ① 業務操作をソフトウェアロボットに代行させる

     

    RPAで業務の自動化を実現するためには、今までご自身でオペレーションしていた業務について、そのPC操作を正確に代行してくれるソフト ウェアロボットを作成します。
    フレームワークとして既にロボットの枠組みがあるROBOWAREであれば、Rubyや、PHP、C#,、JAVAのいずれかの汎用的プログラミング言語 によって、基本はAPIを使ったコーディングをすることにより比較的簡単にソフトウェアロボットの作成ができます。
    もちろんプログラミング知識は必要ですが、約80のAPIと約50種類以上のサンプルスクリプトがあるため、使えそうなサンプルを使用しなが ら覚えることができます。もしあなたがプログラミングは初挑戦であっても、最初は社内でプログラム知識がある方や外部専門家の支援を受け ながらも、あなたご自身が中心となって作成されることをお勧めします。

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    典型的なRPAツールであれば、単純な操作についてはオペレーションの操作を独自のGUIによって、簡単に登録して自動化できます。
    自動化したい業務が、こうしたツールのGUIからの設定のみで、カスタマイズなしに作成できれば一番楽です。
    しかしながら、それぞれの会社の固有の業務は、複雑でほぼ間違いなくカスタマイズが必要になってしまいます。その際に、個々のRPAツー ルで自動化しやすいように業務フローまで変更してしまっては、リスクが大きくなり、設計と検証に時間がかかることになります。

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    ソフトウェアロボットに業務操作の代行をさせるためには、あなたの行なっていた操作を、なるべくフローを変えずにそのまま自動化することが重要ポイントです。
    ROBOWAREであれば、複雑な処理も、あなたがマウスやキーボードを操作する内容とまったく同じ動きのまま、ソフトウェアロボットの作成が可能になります。
    2020年より、小学校でもプログラミングが必修科目になります。あなたがこの機会にROBOWAREで、プログラミングを覚えれば、ロボットに職を奪われるのではなく、ロボットを作成し管理する立場になれます。
    加えて、業務を一番知っているあなたが中心となってソフトウェアロボットを作成すれば、要件定義の打ち合わせや、プログラマへの伝達ミスも減り、開発期間やコスト、品質の面で圧倒的に有利になります。
    最初は時間がかかるかもしれませんが、少しでもあなたがプログラミング知識を持つことによって、開発メンバーとも技術的なコミュニケーションが取りやすくなります。


    ② 自宅からソフトウェアロボットの監視と制御

     

    ソフトウェアロボットが完成すると、次は自宅のPCから実行・管理ができる仕組みが必要です。
    典型的なRPAツールの多くは、中央で集中管理するクライアントサーバ方式か、スタンドアローンでしか稼働しないものがほとんどですが、 ROBOWAREであれば、サーバがなくても自宅で使用するノートPCからソフトウェアロボットを実行させ、且つ管理が可能となります。
    業務を実行するソフトウェアロボットは、社内とつなぐIPネットワークでTCP接続されていれば、会社から遠く離れた自宅からでも制御が可 能となります。
    ROBOWAREが導入されているPC同士をリレー(中継)できるため、セグメントが異なるネットワークの接続や、NAT越えなども可能です。
    たとえば、自宅のPCにはネットワーク設定されていないプリンタがあっても、ROBOWAREを中継してプリント出力させることができます。

    また、ROBOWAREが導入されている複数のPC間でお互いにバックアップをとり、冗長化させることもできます。
    会社内に複数のROBOWAREが導入されていたとしても、ライセンスIDを使って実行制御できるPCを制限することができるため、安心して自 分の担当業務のみ自宅からリモートの管理が可能です。

    ③ 在宅勤務でもソフトウェアロボットで業務拡大

     

    ソフトウェアロボットの導入が進み、今までの業務オペレーションをロボットに任せてしまうと、あなたの仕事が大幅に削減されるはずです。
    そのおかげでテレワークの働き方改革を推進でき、あなたの在宅勤務が可能になるわけですが、ソフトウェアロボットに代行させて余裕ができた時間は、会社の業務拡大、売上貢献のための仕事として、ロボットのマネージメントに使用できます。
    あなたが中心となって作成したソフトウェアロボットは、業務上トラブルがあっても、業務を一番よく知っているあなたが対処できます。
    ロボットのマネージメントとは、つまりあなたに自分の仕事を助けてくれる新しい部下ができ上司として管理することと同じです。最初は自分の操作を代行させただけでも、必要に応じて会社にとってよりよい変更を加え、部下であるソフトウェアロボットと一緒に力をあわせ、効率的な業務改善を行なってください。
    会社からは、業務を熟知しているあなただからこそ、最善の方法で進めることができると期待されるでしょう。

    ソフトウェアロボットをマネジメントするあなたは、会社の業務拡大、業務効率化のために部下であるソフトウェアロボットのチームメンバーをどんどん増やすことができます。
    ROBOWAREを利用したソフトウェアロボット開発は、自宅でも可能です。すでにあるいろいろな業務の操作を自動化することや、新規業務をリモート制御しやすく設計するなど、あなたが中心となって進めてください。
    ROBOWAREなら、近い将来AIを取り入れた業務改革も期待できます。

    昨今AI(人工知能)の発達が進むと、ロボットに仕事が奪われるという話題が多くなりましたが、ソフトウェアロボットを部下としてマネージメントするあなたの立場は、ロボットは敵ではなく、自分と一緒に会社貢献できる仲間として、自分の役割を脅かされることなく共存共栄していくことができます。


    *このページの内容は、プレミアムラインアップに掲載しております。

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    ソフトウェアロボット作成の手引きインデックス



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